「詐欺結婚じゃないよ」の証明
前々回の続きです。
I-130(米国人が、親族に永住権を与えるための申請)を利用して私は旦那の永住権を取得しようとしているのですが、その条件が「あなた、米国の永住権がほしくて仕方ないから米国籍保有者と婚姻したんちゃうの?」という疑惑を払拭する証明が必要って話。
詐欺結婚でないことを証明するための手段は移民弁護士さんからアドバイスを受けながら進めていったのですが、なんともアメリカっぽい感じです。
- 2人の馴れ初め、婚約に至った経緯、一緒に行った旅行話、結婚式での様子などの事実を綴ったストーリー仕立てのレター(ライターは申請者である私)
- 2人の結婚が詐欺結婚ではなく、立派な恋愛結婚であることを証言してくれる友人からのサポートレター(3~5名分!ライターは私の友人)
- 結婚前に付き合っていた期間で撮った写真(旅行先、プロポーズ、結婚式など20枚ほど)
- 同じ住居に一緒に住んでいることの証明
- 生命保険の受取人が配偶者であり、お互いが亡くなった時の保険金受給者となっていることの証明
- 共同名義の銀行口座(あれば尚可。私たちはなかった)
などなど、とにかく「こいつらはれっきとした夫婦だ」ということを証明できればOK!
各項目についてどんな感じで対応したかを下記に記載します。
1. まず自分たちのレターは、私が書きました。それはもう詳細にです。初デートで見た映画から、その日に行ったレストランの詳細まで。これまでに行った旅行の数々。プロポーズの日。ハワイの結婚式では、サポートレターを書いてくれた友人が参列してくれたことも。そして、お互いの次の人生のステップとしてアメリカに住む決意をしたことなどをつらつらと。A42ページいっぱい分くらいで英語で書きました。
2. そして2の友人からのサポートレターについては、私の友人4人に書いてもらいました。アメリカにプチ留学にいったときの外国人の友人や、日本でも英語に長けている友人に依頼することができて、このときは「優秀な女子の仲良しの友人がいるって、めちゃくちゃ恵まれているな」と感謝しかありませんでした。1人A41枚分くらいで書いてもらいました。このとき、1で書いた自分たちのストーリーと時系列(結婚式の年月日あなど)がちゃんと一致していることが重要だ(というかズレていたら突っ込まれる)と言われました。
3. そして3は旦那にこれまでの旅行先の写真などをかき集めてまとめてもらいました。付き合ってから結婚まで、短期間の間に国内外めちゃくちゃいろんなところに旅行に行ってたので、「これ、移民局に提出したら『こいつらどんだけ旅行好きなんだ!?』ってなるのでは?」と思うほどに。笑
4.一緒に住んでいることの証明ですが、これは少し複雑でしたが、なんとかなりました。うちは賃貸なのですが、移民弁護士さんの支援をいただき、英文にて自宅の住所と、私たちが確かに居住していることの証明書を作成し、その証明書に不動産会社の部門長印と直筆サインをもらうという形式をとりました。日本の大手の不動産会社だったのでこういうイレギュラー対応をしてくれるか不安だったのですが、なんとか協力してくれて本当にありがたかった!
5.生命保険の受給者がお互いになっている証明。これが意外に難しく、叶いませんでした…。まず私たちはお互いに生命保険に入っていなかったので、このI-130の申請のために私が生命保険に新規加入しようと思い、激安でわりとメリットの大きいと評判の都民共済に加入しました。都民共済の規定では、死亡した時の保険金受給者は、死亡時の配偶者が第一受給者となることが書かれてあります。ただし、日本語での規定しかなく、4で説明したような不動産会社のような対応はとってくれませんでした。「保険の規約の英語訳はないのか」⇒「ありません」「英文書で、一方が亡くなった時の保険金の受給者が私たちになることを証明する旨を作成するので、署名押印してもらえないか」⇒「できません」の一点張りといった感じで、「柔軟に対応を検討する」という余地すら全く感じられませんでした。加入した意味なし!!!という感じでしたが、とりあえずこれは無しで申請してみようということになりました。
6.共同名義の口座については、アメリカではけっこうありふれているようなのですが、日本ではあまり見ないですよね。私たちも持っておらず、この点も無しのままで進めることにりました。
ひとまず今回はここまで。
I-130の申請準備には、詐欺結婚ではないという証明がまずは必要だったので、それに対しては上記のような対応で済ませたという感じです。
その次のステップであるDS-260に向けて同時平行で着々と準備をしていたので、その話はまた次回。。。